皆さんこんにちは!

誰が予想したでしょうか、ブレイブ・ブロッサムズのここまでの快進撃!
イギリスでも超話題になっていますよー

…ということで、さっそく本題。

イギリス人の功績の一つに、「英語」があります。
誰がなんと言おうと、
またフランス人がいくら抵抗しようと(最近は諦めたようにも見えますが)、
英語は世界共通語としての地位を確立しています。

どうしてヨーロッパの辺境の地だったイングランド発の田舎言語が、このような地位を築けたのか?
その理由としては、パッと思いつくだけでも
・七つの海を制覇したから
・世界最強国となったアメリカが、フランス語やスペイン語ではなく英語を採用したから(歴史的経緯から当然だけど)
などが思い浮かびますよね。

他にも、
・男性名詞と女性名詞の区別がないので習得しやすい
・動詞の活用が複雑でないので習得しやすい
といった、純粋に言語的な要因も考えられます。

シンプルなアルファベット

しかし、ここで敢えて言いたい。
最大の秘密は
・アルファベットがシンプル
という点にあるのではないかと。

KENROは仕事柄、様々な欧州言語に触れる機会が多いのですが、ある日気づいたのです。
ラテン文字(ローマ字)を使っている欧州言語をざっと見渡すと、
変な(失礼)「点」や「チョンチョン」が全く付かないのは
英語のみ
であることを!

ここで言う「点」や「チョンチョン」というのは、以下のようなものです:
É(フランス語のアクサンテギュなど)
È(フランス語のアクサングラーヴなど)
Ê(フランス語のアクサンシルコンフレクスなど)
Ü(ドイツ語のウムラウトなど)
Å(北欧などのリング)
Č(チェコ語のハーチェクなど)
Ç(フランス語のセディーユなど)
Ø(北欧のストロークなど)
ついでに言えば:
ß(ドイツ語のエスツェット)

Œ(フランス語などの合字)

…いかがですか?
英語のアルファベット26文字のうち、上のような記号は一切ありませんよね?

こうした「点」や「チョンチョン」が全くないのは、特に書き言葉としては覚えるのが楽。
タイプライターでフランス語を打ったことがある方なら分かると思うんですけど、
ÉやÈやÊを打ち分けるのは、非常にメンドーくさい。

老若男女がパソコンやスマホを使っている現代ではなおさらで、
英語はコミュニケーションのスピードという面で、ますます有利になっています。

まあ、イギリス人が最初から意図してこうした言語を作ったワケではないでしょうがね(苦笑)。

発音のパターンはケースバイケース

しかし、アルファベットが単純なことによるデメリットもあります。
それは、
・綴りを見ても、どう発音すべきか戸惑うこと
です。

実は、ヨーロッパ言語の大半は発音のルールがかなり厳格です。
それを支えるのが上に列挙した「点」や「チョンチョン」で、そのルールを外れることはまずありません。
(もちろん逆に言えば、「点」や「チョンチョン」がない場合のルールも厳格)

従って、綴りを見れば、どう読むべきか大体想像がつきます。
KENROはドイツ語やポーランド語、ハンガリー語などは全く分かりませんが。
こうしたルールをある程度は知っているので、
「こう読むんじゃないか?」
という類推は結構当たります。

しかーし!
英語はそうはいかない。

中学生の時からずっと習っていても、
「英語は簡単だよ」といくら言われても、
輸入された言葉を日々使っていても、

英単語の発音やスペリングが苦手〜という方は多いのではないでしょうか?

「英語と日本語は似ている?」でも触れましたが、
大昔にフランス語が大量に入ってきたおかげで、ボキャブラリーが二重構造になってるし。
まさに単語ごとに発音は千差万別、ルールはあってないようなもの。

例えば、誰でも知ってる下の2単語。
・put→プット(「u」は「u(ウ)」の音)
・but→バット(「u」は「ʌ(ア)」の音)
同じ「u」という母音なのに、発音が違うというね。

今度は、母音が2つ並んだ場合。
例えば「ou」だと
・mouth→マウス(「ou」は「aʊ(アウ)」の音)
・doughnut→ドウナット(「ou」は「əʊ(オウ)」の音)
・bought→ボート(「ou」は「ɔː(オー)」の音)
・rough→ラフ(「ou」は「ʌ(ア)」の音)
・routine→ルーティーン(「ou」は「uː(ウー)」の音)
…もう無茶苦茶、クセがすごい

フランス語の場合は、
「ou」と来たら「ウ」という発音以外にあり得ない!

しかし英単語の発音はですね。
極論すれば
「その都度覚える」
しかないのです。

まあ、皆さんも長年英語を学んできたので、もう慣れっこになってると思いますが。
KENRO的には、大きく以下の2つが英語を学ぶ上でのハードルではないかと考えます。
(1)二重構造「英語と日本語は似ている?」参照)
(2)発音のパターンがケースバイケース(今回の話)

これらを除くと英語は学びやすい言語なので、諦めて下さい(苦笑)。
何事も完璧ではないのです。

「i」と「e」を見たときの条件反射

安心して下さい!
発音のパターンがケースバイケース言うても、
もちろん一定のルールはあるのです。

特に見慣れない外来語の場合、イギリス人はどう読もうとするのか?
ここにヒントが隠されています。
KENROがこれまで見てきた彼らの習性というか、条件反射についてお話ししましょう。

母音関係で代表的なものは、
・「i」を見ると「アイ」と言いたくなる習性
・「e」を見ると「イー」と言いたくなる習性
でしょうか。

これらが当てはまる身近な例を挙げると:
・IKEA→アイキア(スウェーデン本国や日本ではイケア)
・Nike→ナイキ(「ナイク」と言いそうなところ、語源が「ニーケー」と発音する「サモトラケのニケ」から来た外来語なので、創設者のフィル・ナイトがこうしたのか?アメリカ人だけど笑)
・sake →サキ(日本酒のことです。さすがに「セイク」とは言わない)
・karaoke→ カラオキ(もちろんカラオケのことです)

ちなみにトヨタのプリウス(Prius)が出た時は、「イギリス人なら絶対‘プライアス’と発音するぞ!」と疑ってましたが。
CMによる教育の成果か、「プリーウス」と呼ぶ人が多いですね笑

いずれにしても、ネイティブのこうした習性を知っておくと、英語力の向上に間違いなく役立ちます♪

おまけ:自動車ブランドはどう発音する?

プリウスついでにおまけ!

意外と気になっている人が多いであろう、
「世界各国の有名ブランドをイギリス人がどう発音するか」
をご紹介しちゃいます!

今回は自動車・オートバイ関連で行きますね。

・トヨタ(Toyota)→トヨータ(予想通り)
・ダットサン(Datsun)→ダッツン(苦手な「ツ」を頑張って発音する)
・スズキ(Suzuki)→スズーキ(予想通り)
・スバル(Subaru)→スバルー(「ス」にアクセント)
・カワサキ(Kawasaki)→カワサキ(「サ」にアクセント、人によってカワ「ザ」キ)
・ヤマハ(Yamaha)→ヤマハー(「ヤ」にアクセント、なぜか「ヤマーハ」ではない)
・メルセデス(Mercedes)→マーセイディス(「e」が3つもあるのに「エ」はゼロ笑)
・BMW→ビーエムダブリュー(今や本家も海外では英語読みが正式)

・アウディ(Audi)→アウディ(イギリス人が「au」をアウと読むのは稀、教育の成果か?ちなみにフランス人は「オディ」と読む)
・ポルシェ(Porsche)→ポーシュ(最後のシュとシャの間のような音をほんの少し強めに言う)
・プジョー(Peugeot)→パージョウ(パとプの間の音を勿体ぶって言う)
・シトロエン(Citroën)→シトロン(「シ」にアクセント、「ë」はほとんど無視)
・ミシュラン(Michelin)→ミチュラン(惜しい笑)
・ジャガー(Jaguar)→ジャギュア(アメリカ人は「ジャグワ」)
・アルファロメオ(Alfa Romeo)→アルファロメーオ(珍しく「エ」と強く発音)
・現代(Hyundai)→ハイユンダイ(指導が必要ですね)

…今回は以上となります。
海外進出を目指している経営者・起業家の皆さんのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

カテゴリー: english

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